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フランス料理店のこと 初めて編

12月16日木曜日、この日私はフランス料理なるものを初めて食した。もっとも店でという話だが。いまはつまみのコンビニタコスをつっつきながら缶ビールを飲んでいる。私がフランス料理を食してみようと思いついたのは、ごはん党の主旨によるものであるが、世界中にある食べ物を少しでも理解したいと思ったからである。

 そんなわけで近所にあるフランス料理店へと出かけてみたのだが、コロナの影響か、まだ予約制であるらしい。食べログによると接客が行き届くようにと、そういう形での営業らしい。まあ、私はシングルだから気ままに行くだけであるが。

 さて、料理についての感想だがゆったり食べるということを今一度考えることになったといえる。いつも中華料理でがっつり並んだメニューをあれやこれやとさらに取り、これはうまいと思いながら食べるのだが。フランス料理では前菜、スープ、メインディッシュと一品ずつでてくるのだ。映画とかでみたあの感じ。ちなみにこの料理の出し方は、ロシア式サービスらしい。そんなフランス料理は少し高級な食事だと思えてしまうのだ。実際三ツ星とかシェフが名を挙げている感じだ。

 そんなフランス料理の歴史について学ぼうと、本を読んでみた。しかし、歴史をさかのぼると人類史まで引っ張り出してしまうのでどうにもならない。現在の形になるのはだいたい18世紀から19世紀のことらしいということは理解できた。ようは、調べれば調べるほど奥が深い料理であるということが分かった。そして料理そのものだけではなく、社会的背景や、畜産物、植物まであらゆるものが料理には関係してくるということがわかるのであるが、そこは本当に体系化されているといえる。私は今回辻料理学校でも有名な辻静雄先生の本「フランス料理の学び方」 を読んでみたのだが、ごはん党としても見逃せない考えがあるので是非とも引用したい。

 「だけど、戦争中などには、人間が人間を食べる話がよくあります。いくら理性的な人間でも、困ったらねずみでもなんでも食べます。ねずみの頭も身も残った腸も全部煮て食べるんです。だから私たちが料理人として、いろんなことをいうことができるのは、ある意味で平和で呑気な時代だからであり、人間というものは、極限状態におかれると何でもやる、何でも食べてしまうことをわすれてはいけないと思います。」(参考、引用文献 著者辻静雄 「フランス料理の学び方」 出版社 中央公論者 2009年6月25日)

 食べるという行為がどれだけ大事か、そして平和であるということがいかに私たちの食を守ってくれるかということがわかる一文ではないかと思う。私は戦争を体験したわけではないが、平和への思いを強く持つことの大切さを感じるのであった。ちなみにエスコフィという料理人は国境すら超えて平和な世界を目指すとまで考えを発展させたと同時に、料理人の社会保障なども広げていった人物もいる。このかたはフランス料理を学ぶ人の間では知っておかなくてはならない偉人である。彼はごはん党員ではないが、実践した人物の名を私の心に刻むのである。

 とまあ、フランス料理のうんちくを書いてみたが、あまり詳しくは語れない。詳しくは辻先生の本などを読んでみるといいだろう。

 それで、私の初体験だが、量的には少しものたりないと思うのだが、ゆったり食べることで何か満腹感を感じた。うまい料理を食べると感じるあれである。

 前菜は野菜中心で、ソースともスープともいえない小鉢?が付いており、小ぶりなパンが付いている。ベルローズという食用のバラで飾り付けがあり、もちろんおいしくいただいた。

トマトのグランティネなどが並んでいた。

 続いてスープ。10種の野菜のポタージュ。これはたぶんカボチャが使われているんじゃないかなと思うが、これもおいしくいただいた。時間差で出てくる分期待が増す。

 そう私は期待しがちな気分屋だから、メインはどうかと思い悩んでしまう。どうだろうか。メニュー通りに出てくるのかと。しかし、予想に反してメニュー通りに出てきた。

 豚ロースのムニエルと、国産牛ほほ肉の赤ワイン煮込みだ。ソースにはきのこで作ったディクセルが乗っていた。私はパンではなく、ライスを頼んだ。

 まあ、赤ワインがしみていて、ああ、ワインだ。この味と感じたりしながら、ごはんと料理をパクパクと食べた。もう少し味わったらどうだ、君? と投げかけたいが、そこはやはりおいしくいただければそれでいい。という感じ。まま、そうしたことで料理をおいしくいただいたのであった。

 世界平和へ向けてまた一歩前進。ごはん党は世界とのつながりを料理などにより作ることも目標に掲げているのである。がんばるのだ。ぼちー。

 こんどは日本の戦時中についても考えてみようと思う。それはまた気分次第。ぼちー


ぼっちヤクザ先生より


お店は Casual French MOE'Tさん。岡山市東区平島にあります。

前菜 野菜の盛り合わせ

10種の野菜のポタージュ

メインディッシュの豚ロースのムニエルとフォアドプーレのムース

きのこのディクセル 国産牛ほほ肉赤いワイン煮込み


ランチは1400円から2000円くらいまで。是非とも行ってみてください。

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